腎臓に関する病気と腰痛の関連

腰やわき腹に痛みを感じる腎臓の疾患

腎臓の病気と腰痛

腎臓の病気の多くは腰やわき腹のあたりに痛みを感じます。腎被膜が引っ張られると痛みを感じるので、腎組織が腫れる病気が原因である場合が多いです。以下に、主な疾患を列挙します。

腎動脈の閉塞

腎動脈の閉塞では、たいていは無症状です。しかし、閉塞が進むと腰や下腹部にうずくような痛みが生じます。

水腎症

水腎症は、急性と慢性があります。急性では、障害側のわき腹から腰、下腹部にかけて、激しい痛みがおこります。慢性では、無症状のこともありますが、障害側のわき腹に鈍い、うずくような不快感が生じることもあります。

腎盂腎炎

腎盂腎炎は、突然発症する女性に多い疾患です。症状は悪寒、発熱、感染を起こした側の腰の痛み、吐き気、嘔吐などです。

遊走腎

遊走腎は、内臓下垂の一種で、立位での腰痛(寝るとおさまる)や顕微鏡的血尿といった症状が特徴です。腎臓の支持性をあげることが、症状の軽減につながります。痩せている人は、腎臓周囲の脂肪を増加させる(太る)ことが治療になります。また、腹筋強化やコルセット着用も効果が見込めます。

腎癌

腎癌の症状は、血尿が一番多いですが、それに次いでわき腹の痛みや発熱、体重の減少があります。

尿管結石と腰痛

尿管結石の症状は、非常に激しいけいれん性の痛みです。部位は、腰背部に生じます。また、鼠径部まで放散することがあります。腎臓にできた結石が尿管などの尿の通り道にできることを表します。細い尿管に結石が詰まり、尿が通るときの圧力などにより尿管がけいれんを起こすことで痛みがあらわれます。痛み以外にも、残尿感などによる排尿障害や血尿、悪寒、発熱、吐き気などの症状があらわれることがあります。

ちなみに、結石の80%がカルシウム結石です。その他はさまざまな物質からできています。結石の再発を防ぐには、それまでの結石の組成によって異なります。いずれの結石でも最大の予防法は、大量の水分を飲むことです。

腎臓に病気があると症状は全身に

腎臓は、血液をろ過して尿を生成するための器官です。また、血圧の調節や、ホルモンの分泌も行ないます。そのため腎臓の病気があると、症状は全身に拡がります。具体的には、発熱、疲労感、吐き気、嘔吐、むくみ、腫れ、頻尿や血尿などの排尿の問題が表れてきます。腰痛だけでなく、これらの症状を併せもっている場合は、十分に注意が必要です。専門医の受診をおすすめします。