骨の病気と腰痛の関連

腰痛と骨の痛みの密接な関係

骨粗鬆症と腰痛

骨粗鬆症は、直接腰痛の原因にはなりません。骨密度値(若年成人平均値の70%未満)によって骨粗鬆症と診断されます。したがって骨粗鬆症は、骨折のリスクが高い状態です。臨床症状は、骨折による疼痛ということになります。特に椎体骨折に伴って、腰背部痛がみられます。

50歳以上の女性は要注意

骨粗鬆症になりやすいのは、妊娠後や閉経後の女性、高齢者です。50歳以上の女性では、4人に1人が骨粗鬆症で、年齢を重ねる毎にその割合は上がっていきます。

骨粗鬆症の対策

低下した骨密度を上昇させることは困難なので、治療よりも予防に重点をおくことが大切です。骨密度の低下を防ぐには

  1. カルシウムとビタミンDの摂取
  2. 運動療法(転倒防止につながります)
  3. 生活指善(日光によく当たる、アルコール・コーヒー・タバコを控える)

以上が主に重要になってきます。

腫瘍と腰痛

骨腫瘍の症状で最も多いのが、骨の痛みです。激しい痛みで、歯痛に似ています。また、腫瘍により骨がもろくなるため、わずかな力でも骨折することがあります。腰骨や骨盤に腫瘍ができると、腰痛として感じられるかもしれません。特に注意が必要なのは転移性骨腫瘍で、体の別の部位にできた腫瘍が骨へ転移したものです。骨転移を起こしやすいのは、乳癌、肺癌、前立腺癌、腎癌などです。過去に癌治療の経験がある人は、ただの腰痛だと軽く扱わず、専門医の受診をおすすめします。

癌による腰背部痛と有意な関連があるのは、以下の条件を全て満たしている場合です。50歳以上で、癌の病歴があり、説明できない体重の減少があり、1ヶ月以上痛みが続き、初期治療で改善しない。これらが全て当てはまる場合、緊急に専門医の受診が必要です。また、悪性腫瘍が懸念される症状としては、拒食、発熱、悪寒、硬直、夜間の発汗などがあります。ご注意ください。