病気に関連した腰痛

腰痛は大きな病気のサインかもしれません

レッドフラッグの除外

レッドフラッグの定義は「脊椎原生の疼痛が悪性の病変に由来している可能性があることを示す徴候または臨床症状のこと」です。腰痛の原因が、このレッドフラッグではないことを確認できると安心して各種の療法を受けられます。

重大な病気

  • 腫瘍
  • 骨折(特に急性)
  • 感染症
  • 重大な内科の病気
  • 腹部大動脈瘤、胃腸や生殖器・泌尿器疾患

レッドフラッグ

  • 20歳より若いか、50歳より高齢か
  • 癌の既往症
  • 夜間痛
  • 発熱
  • 体重の減少
  • 安静時の疼痛
  • 免疫抑制(ステロイド剤の使用)
  • 外傷
  • 最近の感染
  • 全身性疾患(糖尿病)
  • 4週間の保存的ケアで改善なし
  • 馬尾症候群
  • サドル麻痺、括約筋障害
  • 下肢の運動低下

上記にあてはまらず、姿勢や運動によって変化する腰痛は単純な腰背部痛です。医師の診断がつかない腰痛とも言えます。腰痛持ちの約8割が、この腰痛と言われています。しかし、機能の改善により、十分ケアしていくことができます。

血管性腰痛(腹部大動脈瘤・大動脈解離)

腹部大動脈瘤

50~80歳の男性に多く発生します。症状は、動脈瘤から血液が漏れていると持続性のひどい痛みがあります。また破裂すると、下腹部と腰に非常に激しい痛みを感じます。内出血が多いと、ショック状態に陥ります。痛みを感じたときは、動脈瘤から血液が漏れているか、破裂してしまっています。その際は、緊急手術が必要となります。破裂の危険性が高い動脈瘤は、直径6cmを超えるものです。定期健診等で発見されたときは、専門医の受診をおすすめします。

大動脈解離

大動脈解離というのもあります。これは大動脈壁の内層が裂ける、死亡率の高い疾患です。大動脈解離を起こすと、突然の激痛が、胸や背中(肩甲骨の間)に感じられます。
腕を動かしたときに、バリバリっと引き裂かれるような痛みを感じた、と表現されることがあります。突然の胸痛、背部痛もまた、専門医の受診をおすすめします。

膵炎と腰痛の関連

胸骨の下あたり(みぞおち)に起こる激痛が膵炎の特徴的な症状です。背中に突き抜けるような痛みなので、腰痛と勘違いすることがあるかもしれません。また、下腹部あたりに痛みが起こることもあります。ほとんどの場合、吐き気や嘔吐を伴います。背筋を伸ばして座る、または前かがみの姿勢で、痛みが軽減することがあります。膵炎には、急性と慢性があり、どちらの場合も最大のリスクはアルコールの乱用です。専門医の受診をおすすめします。